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若手賞の受賞 2023年06月29日

橋口葵さんがXRISM衛星プロジェクトの若手賞(MOPTチーム学生枠)を受賞しました。

XRISM衛星プロジェクトメンバーと協力してX線分光器Resolveの性能モニターの開発に参加し、その貢献が認められたものです。

理学部HP

学術論文の出版 2023年06月29日

129億年前の初期宇宙で巨大ブラックホールの住む親銀河を検出

鳥羽儀樹さん(国立天文台特任助教・奈良女子大学非常勤講師)を共著者とする論文 "Detection of stellar light from quasar host galaxies at redshifts above 6" Xuheng Ding, et al. 2023 がNatureに掲載されました。

プレスリリース
論文

学術論文の出版 2022年03月02日

「青い銀河団は高温ガスを持つのか? 」美里らな, 鳥羽儀樹, 太田直美 他

美里らなさんを筆頭著者とする論文 "Do blue galaxy-clusters have hot intracluster gas?" Rana Misato, Yoshiki Toba, Naomi Ota, et al. 2022 が、Publications of the Astronomical Society of Japanに掲載されました。

Misato et al. 2022 PASJ

すばる望遠鏡で見つかった多数の青い銀河の集団をXMM-Newton衛星で観測し、赤い銀河の集団と比べて系統的にX線光度が低く、銀河団形成の初期段階にあることを見つけました。今後、銀河と銀河団ガスの共進化を理解する手がかりになることが期待されます。論文はこちら。なお、この研究は、すばる望遠鏡HSC銀河団コラボレーションに基づいています。


プレスリリース 2020年12月17日

銀河と銀河をつなぐ宇宙で最長のガスフィラメントの発見

ボン大学・マックスプランク地球外物理学研究所・奈良女子大学・ミュンヘン大学・ハンブルグ大学などが参加する共同研究グループが、eROSITA宇宙望遠鏡を用いて銀河間ガスを観測し、我々の宇宙の進化モデルを確認。

(c) T. H. Reiprich et al. Astronomy & Astrophysics

宇宙の半分以上の物質は未だにどこにあるのか見つかっておらず、その多くが銀河団の周辺や銀河と銀河の間に隠れているのではないかと予測されてきました。ボン大学・マックスプランク地球外物理学研究所・奈良女子大学・ミュンヘン大学・ハンブルグ大学などが参加する共同研究グループは、eROSITA宇宙望遠鏡を用いた観測から、銀河団や銀河の間をつなぐ5000万光年もの長さを持つガスフィラメントを初めて捉えることに成功しました。本学 太田直美准教授は、宇宙空間に隠れたバリオン物質の特定の手がかりとなるガスフィラメント中の電離酸素分布の調査に携わりました。今回見つかった最長のフィラメント構造は、コンピュータシミュレーションの結果とも非常によく似ていることから、この観測は宇宙進化についての理論予測を確認したと言えます。この結果は、科学雑誌 Astronomy & Astrophysicsに掲載されます。

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